主催:東京眼鏡販売店協同組合

使命に駆られる眼鏡店の集まりです

 私たちは、お客様へのビジョンケアの提供を使命とする眼鏡販売店の集まりです。
 眼鏡とは、お客様一人一人の眼に合わせて作られるものです。大切な眼鏡は毎日使われ、まさにお客様と苦楽を共にしている道具とも言えます。そのため、買い替えにより不要になった眼鏡や破損した眼鏡、あるいは故人となられた方の眼鏡をそのまま処分するには忍びないお客様もいらっしゃいます。また眼鏡販売を行う私たちとしては、お客様にお納めした眼鏡を最後まで見届けたいという想いがあります。
 このことから「役目を終えた眼鏡への感謝」を伝える機会として、2013年10月1日より『めがね供養会』を主催する事としました。更に2018年からは東京眼鏡専門学校の学生に参加いただき、現在は産学協働の事業として取り組んでいます。

供養された眼鏡のゆくえ

 お客様からお預かりした供養ご希望の眼鏡は、不忍池辯天堂様で供養された後、私たちの手で再利用可能・不可能なものに分別いたします。
 再利用可能なものは、令和4年の今年、大規模災害時、眼鏡にお困り(破損や持ち出せずなど)の方々へ配布する仮眼鏡として備蓄し、活用することに致しました。
 一方、再利用不可能なものは、福井県鯖江市の眼鏡修理メーカーへ送り、修理用の材料として生かされます。

 過去、再利用可能なものは、東京眼鏡専門学校の学生によってレンズ度数チェック・洗浄・曲がり直しなどリノベーションされ、成田山東京別院深川不動堂スリランカプロジェクト様に同行してスリランカへ渡航した私たちのメンバーが、現地の眼鏡にご不自由されている方々お一人お一人へフィティングして寄贈いたしました。
 ところが近年の新型コロナウイルス感染症の影響で思うように渡航ができず、今回新たな活用方法で取り組む次第です。 


 ちなみに『めがね供養会』開催日の10月1日は、2006年に制定した「メガネの日」に合わせたもので、眼鏡業界の先人達の手で作られた業界物故者を供養する「めがね之碑」が上野不忍池・辯天堂境内に建立されている事から、毎年この場所を会場に実施しています。