第11回めがね供養会

2023年10月 1日(日)

上野・不忍池辯天堂にて開催

約1,200本の眼鏡を供養。4年ぶりに一般のご列席が可能に。

 今回は、4年ぶりに本堂での読経に、一般の方のご列席が可能となりました。また、初めての日曜日開催ということでか、多くのご来場者で賑わいました。供養会の情報をどこで知ったかお尋ねすると、その9割がネットでした。


 当日は午前9時から、供養ご希望眼鏡の受付を開始。使わなくなったけれど想いの詰まった眼鏡を承り、供養会専用の白封筒へ「ひとこと」とともに封入致しました。この日寄せられた眼鏡は約300本。事前受付で寄せられた眼鏡と合わせると、約1,200本になりました。

 ご来場者には、「めがね供養会の歩みを記したフライヤー」、限定製作の「オリジナルめがね拭き」、「メガネ川柳コンテストのフライヤー」そして秋公開の眼鏡産業の礎を築いた人々の情熱と愛を描いた「映画『おしょりん』のチラシ」などをまとめた配付物を手渡して、“メガネの日”の啓発にも取り組みました。


 午後11時からは本堂において、寄せられた眼鏡を前にした供養(読経)を開始。一般の方、組合関係者あわせて約30名が参列しました。
 組合理事長・山崎親一氏の「
お預かりした供養メガネの封筒には「今までありがとう」の言葉がとても多く書き添えられています。長年使ったメガネに対しての、想いが込められている。昨年「たくさんの方を笑顔にさせて「ありがとう」と言ってもらえる事はなかなかできない」と、ご導師様(不忍池辯天堂)からその尊さを教えて頂いた。 生活に欠かせないツールとして働き続けてきたメガネの行く末を見届ける事は我々メガネ店の務めと考え、11年開催してきた「めがね供養会」。今後もより多くのメガネを必要とする方に笑顔をお届けするとともに、業界の発展に努めてまりたい」という挨拶。

 つづいて、不忍池辯天堂・ご導師様の読経が流れるなか、参列者が順に焼香をささげました。
 そのご導師様から「供養という言葉は「養い供える」ということ。何を養い、何を供えるのか。感謝の気持ちを心の中で養い、それを創造して供える。それが供養です。メガネ封筒の一言に「ありがとうございます」が多く見受けられる。やはり感謝の気持ちです。感謝の思いをメガネに対してお供えする。それを受けたメガネは、また新たな命、息吹をもって感謝される。これからどんどん感謝をされる人、メガネがどんどん歩んでいくのだろうなと思う。それに携わる方々は、当然喜び、笑顔を受けることができます。そんな継続が何になるかというと、誇りになる。これを1年1年続け、業界の発展に繋げていかれればと思います」と一言いただいたき、11時40分に散会いたしました。

 

 供養された眼鏡は後日、組合員の手で再利用可能な眼鏡と不可能な眼鏡とに選別し、いずれも社会貢献につながるように活かされます。